相続放棄で考えられるメリットとは
１．被相続人の借金を背負わなくて良い
相続放棄の一番のメリットは、亡くなった方である被相続人の借金や保証債務を負担しなくていいということでしょう。
亡くなった方に、少々の預金と多額の借金があった場合などが代表的です。これをそのまま相続してしまえば、プラスの財産を上回る借金を返済しなければなりません。 しかし、相続放棄すればその負担から逃れることができます。
２．財産を分散させないようにできる
相続放棄には、法律的な意味の相続放棄と一般的な意味の二種類があります。
法律的な意味の相続放棄とは、１．で解説したように、プラスの財産よりマイナスの財産の方が多い時に、被相続人の借金を相続しないようにする制度です。
一方で一般的な意味の相続放棄とは、例えば長男一人に相続させるために、他の兄弟達には相続を諦めてもらう場合です。 土地家屋や、先祖伝来の品といった分け合うことが難しい財産の場合に有効です。相続放棄を行うことによって、財産が細分化・散逸してしまうことを防ぐことができます。
３．遺産相続争い・ストレスから解放される
相続は、ときに「争族」とも呼ばれるほど、身内の間の大きな争い事となりうる危険性をはらんでいます。
それを避けたい場合は、相続放棄をしてしまえば、争い事から身を引くことができるためストレスをかかえずに済みます。
